「ハチドリのひとしずく」という物語を知っていますか?
南米エクアドルに伝わるとても短い物語です。
読んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に短いお話なので、全文載せたいと思います。
「ハチドリのひとしずく ~いま、私にできること~」
森が燃えていました。
森の生きものたちは われ先にと逃げていきました。
でもクリキンディという名の ハチドリだけは、いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」 といって笑います。
クリキンディは こう答えました。
「私は、私にできることをしているだけ」
出展:「ハチドリのひとしずく」辻 信一監修 光文社刊 2005年

監修された辻信一さんは、「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表として有名な、明治学院大学国際学部の教授です。(専門は文化人類学)
辻さんは、16年の海外生活の中で出会った、南米アンデス地方に住む先住民族の友人からこの話を聞き、一人でも多くの人に伝えようと翻訳・出版をされたそうです。
地球温暖化や数々の環境問題を前に、私たちは問題の大きさに「どうせ自分一人が動いたって、何も変わらないだろう」とあきらめてしまいがちです。
そんなとき、このハチドリの物語を思い出してみてもらえたら嬉しいです。
今、自分にできることは何なのか。
今まで無意識にもらっていたレジ袋を、エコバッグを使うようにするだけでも、何かが変わるのではないでしょうか。
もちろん、それだけでは地球温暖化が止まるわけでも、貧困が無くなるわけでもないでしょう。
それでも、その小さな行動は、地球の未来を変える一つになります。
以前ブログで紹介したグレタさんのように、多くの人に発信する大きな行動も大切だとは思いますが、本当に大切なのは、多くの人が小さな行動を起こすことではないでしょうか。
一人一人のほんの小さな行動が積み重なった時に、どんな世界に変わっているのかを、見たいとは思いませんか?
そんなことを考えて、AOTOBAGはエコバッグを作り続けています。