お年寄りの買い物が楽しくなるエコバック

お知らせ
阿蘇

今日はこのサイトをご覧になって下さった、熊本の丸野様からいただいたお手紙を載せたいと思います。

私は2016年4月16日襲われた熊本地震で家をなくし、田舎から、熊本市に移転した75歳の老人です。私が生まれ育った立野とは阿蘇外輪山が唯一切れた火口瀬と呼ばれる急傾斜地です。右に行くにも左に行くにも坂ばかりのいわゆる中山間地です。この地は450年前、私たちの先祖肥後藩の下級武士たちが遠くから水を引いて開いた土地であり、熊本平野から、有明海、そして雲仙まで望める景色が自慢の土地だったのです。
主な産業といっても農業ぐらいでその農業も棚田で大きな機械が使えない、生活するには楽な土地ではありませんでした。この地も急速に高齢化と過疎化が進み、住民の多く高齢化率は40パセントを超えていました。


私達は熊本地震に遭遇する3年前北部九州豪雨災害にも見舞われ、12日間の避難生活を送らされました。阿蘇は雨が多く、台風も毎年襲ってきます。2階建ての我が家は古く、風が吹いても雨は降っても眠れないほどに怖いところでした。私は地震で我が家が危険地域に指定され再びその土地に家が建てられなくなったとき、買い物や通院に便利で、雨が降っても風が吹いても怖くない、熊本市内のマンションを選んだのです。
選んだマンションは、確かに安全安心そして便利なところでした。歩いていける範囲に、大きな病院もクリニックもあり、スーパーや、ドラッグストア―もあります。雨が降ろうが台風が来ようが、山崩れも、屋根が飛ぶ心配もありません。
しかし、なぜか幸せ感がないのです。
都会には花を植える土がありません。自家菜園で作った野菜を上げたりもらったりする近隣の絆もありません。それどころかお隣の人から声をかけてもらえません。
便利と思っていた買い物が実はそうでもなかったのです。田舎での買い物は車に乗って隣町のスーパーまで出かけていましたから荷物が重いという経験はありませんでした。しかしこの町ではスーパーまで800歩、車を使うほどの距離ではないので歩きます。運動のために歩くことは良いのですが、レジ袋いっぱい買ったものを下げ歩くのは腕も指先も痛いのです。そこで玉ねぎやジャガイモ、キャベツなどの重たい野菜とか、油や醤油などの瓶物は不経済でも小さなものを選んでしまいます。

私の住む地域は50年前に開発された住宅地で今は老人の町になっていました。見ると私だけでなく多くのお年寄りが苦しそうにレジ袋を下げて歩いておられるのです。もちろんお年寄りの中には、小さな荷車を引いた人もおられますが、都会は案外段差が多く、使いにくいようです。またリックサックを背負えばよいのかもしれませんが、私たちの世代にはその文化がないのです。
私は、この町に移転し、すぐ町の老人クラブに入れていただきました。この老人クラブも高齢化が進み、75歳の私が1番若く、あとのみなさん80歳代です。入会2年目の昨年は副会長に任命されました。西も東も分からない私ですが、自由に動けるのは私ともう一人同年の会長だけなのです。この会の活動として年に数回近くの小川の掃除がります。この川は健軍川といい、水源は5キロほど先の平地の工場で汲み上げた地下水なのです。だから工場がお休みの土曜、日曜や連休の時など水が無くなります。それでも少し雨が降ればあふれるほどに流れる困った川です。そんな川ですから川底には背が高い草や茅が生えています。雨が降ると上流から流れてきたごみがこの植物に引っ掛かりそれは見苦しいのです。そこで老人クラブが掃除をするのですが、このごみで最も多いのがレジ袋です。ここに引っ掛かるのはおそらく全体のほんの1部で大半は海に流れ出ていることでしょう。ごみ袋にかぎらず、捨てられたプラスティックが地球と、そこに生きる生物の将来に大きな悪影響を及ぼすことは誰もが知ることです。政府はレジ袋の有料化という中途半端な法制化を唱えますが、それさえできていません。これは、法律で規制するようなことではなく、そもそも物流からレジ袋を無くさなければならないのです。自分のバックを持たないお客さんのためには、レジ袋を売るのではなく有料の紙袋を使わせるようにならなければならないのです。

そのためにはレジ袋より使い勝手が良いエコバックが必要です。今売られているエコバックは丈夫な布でできているのが主流で、それはそれでいいのですがもっとバリエーションがあればよいと思います。若い人には、ポケットにも入るような薄い布製のモノもあればいいのではと思います。元気な主婦にはファッション性の高いおしゃれなものがいいでしょう。力が弱いお年寄りには、肩掛け帯が付いた方が楽に運べるでしょう。
エコバックの採用その目的の第1は地球環境の保全ということですが、ますます進む高齢化社会において、老人が楽しく買い物ができるように、買い物のサポートをしてくれるバックもあればありがたいと思います。

丸野様からのお手紙を受け、AOTOBAGではお年寄り向け商品の開発を進めています。ご期待ください!!